春夏通じて初出場の別海(北海道)が創志学園(岡山)に敗れ、田辺(和歌山)に続いて21世紀枠の2校が初戦で姿を消した。別海・島影隆啓監督(41)は試合後、薄らと目に涙を浮かべながら、甲子園の舞台について「最高の場所でしたね」と振り返った。

加えて、21世紀枠の必要性を訴えた。「僕ら負けたことによって、また『21世紀枠』っていう話が出てくると思うんですけれども、僕はやっぱり21世紀枠って必要なことだと思ってます。僕らみたく、田舎の公立校が人数少なくても努力すれば甲子園に来られるんだっていうのを、子どもたちは証明してくれた」と話し、「必ずまた戻ってこようと思ってます」と決意した。

21世紀枠同士の対戦を除くと、これで同枠代表は15年豊橋工から初戦21連敗となった。一般選考の学校に対し初戦突破は、15年松山東(5-4二松学舎大付)が最後となっている。