8月7日に兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する第106回全国高校野球選手権大会で、選手、観客の暑熱対策として、1日の試合数が3試合の開催日に限り、朝、夕に試合を振り分ける2部制の試験的導入が検討されていることが19日、関係者の話で分かった。日本高野連が同日午後に開く全国選手権の運営委員会で討議される。

午前中に1試合または2試合を行った後、数時間のインターバルを設けることで酷暑の時間帯を避け、残りの試合を実施する方針。4試合開催日については「時間帯に余裕がなく、現実的に難しい」(高野連関係者)との理由で大きな変更はしない予定で、今夏は部分的な導入となる。

夏の甲子園大会の期間中は気温35度を超えるような猛暑が続くため、日本高野連は2022年、朝と夕の2部制を含む新しい暑さ対策について議論を始めていた。昨夏の第105回大会では、各試合の五回終了後に、選手らが冷房の効いたスペースで水分補給や身体冷却を行う10分間の「クーリングタイム」が導入された。(共同)