早朝から3000人近くの高校野球ファンが行列を作った慶応-横浜の一戦は、横浜が打ち勝ってベスト4へ駒を進めた。

初回、横浜の1番阿部葉太外野手(2年)が、昨夏の甲子園優勝投手の慶応・小宅雅己投手(2年)の初球を右中間二塁打に。2死後、4番の椎木卿五捕手(3年)がスライダーを左翼席へ放り込む先制2ランとした。椎木は元ロッテ椎木匠氏を父に持ち、二塁送球は平均で1・9秒をマークする今秋ドラフト候補。

5回には1死二塁で、2番奥村凌大内野手(2年)の右越え適時二塁打などで2点を追加。小宅をノックアウトした。

その後も攻撃の手を緩めなかった。7回にも2本の適時打でリードを広げ、4点リードの9回は犠飛と阿部葉の2点適時二塁打でとどめをさした。

守っては先発左腕・奥村頼人投手(2年)と、右腕・前田一葵(いちき)投手(2年)、織田翔希投手(1年)のリレーで慶応打線を4点に抑えた。

両校は昨夏の神奈川大会決勝で対決。終盤まで横浜がリードしていたものの、併殺時の微妙な判定もあり、慶応が逆転勝利で甲子園出場を果たしている。

横浜は5月3日の準決勝(横浜)で、東海大相模と桐光学園の勝者と対戦する。