<高校野球佐賀大会:佐賀農12-4鹿島(延長10回タイブレーク)>◇10日◇2回戦◇佐賀県立
佐賀北で07年夏にエース右腕として全国優勝を成し遂げた、鹿島(佐賀)久保監督は真っ先に悔しさを口にした。
「勝ちゲームを逃したと思います。勝ち切ることができなかった」
勝利まであとアウト1個だった。4-3の9回2死二塁、中堅へ飛球が上がる。ゲームセットかと思われたが、風で打球が押し戻された。中堅手は慌てて前進。最後は捕球体勢に入るも、落球(記録は安打)。土壇場で追いつかれ「風はあまり言い訳にできない。厳しいようですけど、捕らないといけなかった。試合前のノックからフライを多く打っていたので」。
無死一、二塁でスタートした延長10回タイブレークでまさかの8失点。内野の2失策に、2つの押し出し四球などが絡んだ。ここ一番で守備がほころび「地区も同じで、相手の力も分かっていた。選手は特に勝ちたかっただろうなと」。悔し涙を流すナインの思いを察した。
大会約1カ月前の5月末に意識改革を敢行した。3年生部員9人が期日を設け、入れ替わりで主将の役割を担った。「1人1人が意識を持って取り組んでくれた。3年生はよく頑張ってくれたと思います」。厳しさもあったが、最後は優しく最上級生をねぎらった。【佐藤究】

