古豪・滝川が強豪相手に逆転負けした。80年以来となる夏の甲子園出場とはならず、2回戦で姿を消した。

1回表に先制されたが、裏にすぐさま追いつき、2回に先発投手の新井瑛太外野手(2年)が走者一掃の適時三塁打を放ち3点を勝ち越した。

3回以降1点ずつ差を詰められ、5回に同点。7回に暴投で勝ち越しを許し、9回にも1点を追加され、惜しくも敗れた。

昨年9月から本格的に投手を始めたプロ注目の最速150キロ右腕・新井が先発で124球の力投。7回8安打5失点(自責4)だったが、最速147キロをマーク。3打数3安打3打点4出塁と非凡な打撃センスも披露した。

決勝点を献上した暴投について「少し置きに行こうとしてしまって、指に引っかかった」と振り返り「粘りきれなくて、負けてしまったことが悔しい」と語った。

プロ注目で学業も優秀の主将・中村俊瑛(しゅんえい)内野手(3年)は1回に右前打を放ちチャンスを広げた。

2回戦敗退で「ふがいない結果」と目に涙を浮かべた。

1点を追う7回、新井が申告故意四球を受け、2死一、二塁で中村に回った場面では笑顔で打席に入っていた。心境を「やれるべきことはやってきたと思うので、『この状況さえ楽しんでしまおう』くらいの気持ち」と明かした。

球場にはプロ8球団のスカウトが視察に訪れた。

新井について、中日の山本スカウトは投球の力強さや打撃の柔らかさなどを評価し「(投打の)両方できる」と話した。阪神の熊野スカウトも「速いボールを投げる」と評価し、今後の成長に期待を寄せた。

中村に関してはヤクルトの橿渕スカウトが「バッティングがいい」とコメント。日本ハムの荻田スカウトはスイングの力強さ、速さ、二遊間の守備を評価した。【塚本光】