これがセンバツ王者の実力だ。健大高崎(群馬)が18安打19得点の猛攻で高崎経大付を圧倒し、春夏連続の甲子園出場まであと2勝とした。

外野に飛球が飛ぶ度に「これも行った」という声が場内から上がった。健大高崎ナインの打球が、次々とスタンドを越えていった。1試合4本塁打は86年の東農大二に並ぶ大会記録。4回、本塁打攻勢の口火を切る3ランを放った田中陽翔内野手(3年)は「めちゃくちゃ先っぽに当たったんですけど、最後まで振り切れたのは良かった」と笑顔で振り返った。

修正力が光った。20日の3回戦では延長11回タイブレークの末、桐生第一を撃破。10安打6得点も、打線のつながりを欠いたことで苦戦した。そのため、準々決勝までに打撃を修正。打席での立ち位置や体の使い方など、選手1人1人がそれぞれの課題に向き合った。桐生第一戦で4打数無安打に終わったプロ注目の箱山遥人捕手(3年)は「チームを勝たせなきゃいけないという気持ちが出てしまっている分、上体が突っ込んでいた」。悪癖をこの日までになおし、4打数4安打の好結果につなげた。

春夏連覇の重圧は無意識のうちにのしかかる。主将で4番の箱山は「春勝ったチームを夏も(甲子園に)行けるチームにしなければいけないという責任感が、より一層強くなった」。センバツ王者とはいえ、チームは、まだ未完成。試合を重ねるごとに強くなる。【水谷京裕】

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