第106回全国高校野球選手権大会(7日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、大阪・フェスティバルホールで行われた。3年連続19度目出場の聖光学院(福島)は、大会第5日の11日に鶴岡東(山形)と対戦。隣県で高め合う2校は、6月にも練習試合で2度対戦しており、聖光学院が2敗。22、23年夏の甲子園では仙台育英(宮城)に連敗。東北対決の壁を越え、日本一への足掛かりとする。昨夏甲子園準Vの仙台育英を破り、春夏通じて初の甲子園出場を決めた聖和学園(宮城)は、第7日に夏初出場の石橋(栃木)と対戦。第7日にはそのほか、2季連続出場の青森山田が長野日大と、花巻東(岩手)が有田工(佐賀)と滋賀学園の開幕試合の勝者と対戦する。6年ぶり7度目出場の金足農(秋田)は第3日に西日本短大付(福岡)と対戦する。

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目の端に見えた、自身が引いた番号の隣にいる校名に、聖光学院・佐藤羅天主将(3年)は「東北勢か…」と心の中でつぶやくにとどめた。3年連続夏の甲子園。22年は準決勝で、23年は2回戦でともに仙台育英に敗れているが「そこ(東北勢との対戦)に変な感情は持っていない」からだ。

同じ聖光学院でも「追い求める野球、チームカラーは毎年違う」と主将は言う。昨年のチームスローガンは「上下一心」で、身分を問わず全員が同じ方向を向いてまとまるという意味だった。ただ昨年のチームよりも個々が弱い今年のテーマは「さざれ石」。「最初からある大きな岩ではなく、1人1人が大きくなり巌(いわお)になろう」という意味を込めている。「何をするべきなのか、何をしにきたのかを全員で語り合ってやりたい」。焦点はあくまで自分たちに置く。だから気後れはない。

鶴岡東とは6月頭の練習試合で1点差負け。東北大会後の6月下旬の試合では大差で敗れた。「自分たちのやるべきことを徹した上で殻を破れなかった試合と、徹することができなかった試合」。ワンサイドゲームになった2試合目は、相手の圧に押し込まれた。勝つために「とにかく引かずに向かっていく」と意気込む。リベンジは全国の舞台で果たす。【浜本神威】

○…鶴岡東が隣県のライバルにリスペクトを送った。佐藤俊監督(53)は「昔からよく練習させてもらっている。尊敬できるチームです」と語り、小林優星主将(3年)も「素晴らしいチームだと思っています」。練習試合では勝利こそしたが、小林は「全員の勝ちに対する姿勢がすごい」と、聖光学院の執念を肌で感じた。全員で立ち向かってくる相手だが鶴岡東も「全員野球」が持ち味。小林は「自信はあります」と言い切った。勢いにのまれず、自分たちのペースで試合を進める。