スピードキングの夏が終わった。今秋のドラフト上位候補の健大高崎(群馬)の最速158キロ右腕の石垣元気投手(3年)は3点を追う7回から登板。「本当に苦しい展開で、自分が3人で抑えようとマウンドに上がりました」。最速155キロと自己最速超えはならなかったが、リードを許す展開で2イニング無失点に抑えた。
試合に敗れた後は涙はなかった。「悔しいという気持ちもありますが、自分自身は楽しめたんで。2年半やりきった思いが強かったんで涙はなかったです」。甲子園の土は持ち帰らず大会を去る。「プロの舞台でもやることがあると思うので、土は必要ないかなと思いました」と話し、今後は「プロ1本で行こうと思います。先発完投できるような日本を代表するピッチャーになりたい」と力強く言い切った。
▽巨人大場スカウト部主任 「群馬大会から変化球の精度が上がり、真っすぐでも空振りをとれて全体的にいい。高校生ナンバーワンの評価で、順調に右肩上がりの成長をしている。(トミー・ジョン手術で)投げられなかった佐藤(龍月)君とライバル意識があったのがよかったのでは。2人とも将来が楽しみです」
▽ヤクルト橿渕スカウト育成グループデスク「もっと見たかったのが正直なところですが、直球も変化球もやはりトップクラスのものを持っていることは改めて確認はできました」
▽DeNA八馬アマスカウティンググループ・グループリーダー「今年の高校生の中ではNO・1。速球に目が行きがちだけど、今日は変化球がよくなっていた。カットボールもフォークも一級品。プロに入っても、早めに1軍に出てくる投手ですよ」
◆石垣元気(いしがき・げんき)2007年(平19)8月16日生まれ、北海道登別市出身。小学1年時に柏木ジュニアーズで野球を始め、中学時代は洞爺湖シニアでプレー。健大高崎では1年春の県大会からベンチ入りし、2年春には5試合防御率1・96で2年生コンビの佐藤龍月とセンバツVに貢献。昨秋の関東大会で2年生最速の158キロをマーク。将来の夢は大リーガー。180センチ、78キロ。右投げ両打ち。

