帝京が今夏、甲子園準優勝の日大三に競り勝ち、準決勝進出を決めた。

2回、1死二塁からナイジェリア人の父と日本人の母を持つ仁礼(にれい)パスカルジュニア投手(2年)の中越え適時三塁打で先制。5回には2死二塁から木村成良内野手(1年)の左越え適時二塁打。8回にも貴重な1点を加え、勝利を引き寄せた。

強打の日大三対策が実った。「(先発の仁礼は)球が遅いですから。その遅さを生かしながら。真っすぐを要所にみせて変化球で打たせてとる。1週間対策をしてきたので、その通りにしっかりやってくれた」と金田優哉監督(40)。その狙い通り、187センチ左腕から繰り出される真っすぐは意外にも130キロ前後。真っすぐで追い込んで遅いチェンジアップで打たせてとった。プロも注目する日大三の田中諒捕手(2年)をはじめ右打者はほとんどタイミングが合わず。被安打6と凡打の山を築いた。

仁礼は初完封勝利に「投手にしか感じられない気持ち良さがありますね」と、投手の楽しさを実感。次戦、準決勝は神宮球場で行われる。「投げる機会があれば、全力で楽しみたい」。その笑顔には、自信がみなぎっていた。