第98回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園)の出場校を決める選考委員会が30日、大阪市内で行われ、晴れの32代表が決定した。昨秋近畿4強の大阪桐蔭は2年ぶりの甲子園出場。甲子園歴代2位の春夏9度の優勝を誇る「西の横綱」は昨年春夏連続で聖地切符を逃した分、強豪ぞろいの大会でリベンジを期す。春夏3度優勝の東の名門・帝京(東京)も15年ぶりの出場を決め、大会を盛り上げる。
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「西の横綱」大阪桐蔭が2年ぶり選出に沸いた。中京大中京に次ぐ歴代2位の甲子園春夏通算9度の優勝を誇る強豪校も、昨年は春夏ともに甲子園を逃した。プロ注目右腕で最速153キロの吉岡貫介投手(2年)は「まずはホッとしている。3年生の思いも背負って戦いたい。10回目の優勝を目指します」と頂点に照準を合わせた。
昨春は都道府県別ダントツの215勝の大阪から98年ぶりに選出が0。夏も同校は大阪決勝でタイブレークの末に敗退した。「大阪桐蔭に来て甲子園は行きやすいところだと思っていたけど、改めて甲子園は簡単に行けるところじゃないんだと思った」と痛感した。
前チームでは主将も務めてU18日本代表にも選出された中野大虎とオリックスのドラフト2位森陽樹の両右腕がいたが、聖地は遠かった。西谷浩一監督(56)も「勝たせられなかった監督としての責任も感じてますし、選手も悔しい思いをした1年」と振り返る。
吉岡は新チームからエース番号を背負った。その昨秋は中野や森から投球やトレーニングのアドバイスをもらった。西谷監督が部員に語った「春に勝負をかけないか」との言葉にも鼓舞され、近畿4強に導いた。
2年ぶりの甲子園にかける西谷監督の思いも強い。「スタートラインに立てたのでここから勝負。2年分の思いを持って挑戦したい」と見据える先は4年ぶりの春の頂点だ。
今大会は昨夏甲子園を沸かせた横浜・織田や山梨学院・菰田、沖縄尚学・末吉の「BIG3」も集う。吉岡も割って入る覚悟だが「まずはチームが勝つことが優先。自分の結果をその後に求められたら」と勝利第一で腕を振る。
中学時代にはNOMOジャパンにも選ばれた快足右腕。今春から採用されるDH制では息つく間もない打線との対戦予想されるが、「打たせて取る、安定したピッチングをしたい」と冷静だ。ライバルにも新ルールにも立ち向かい、節目の2桁優勝に導く。【林亮佑】
◆吉岡貫介(よしおか・かんすけ)2008年(平20)10月8日生まれ、大阪府大東市出身。南郷小3年時に軟式のジュニアサンダーズで野球を始め、南郷中では大東畷ボーイズに所属。ジュニアオールジャパン(NOMOジャパン)選出。大阪桐蔭で1年秋からベンチ入り。背番号1の2年秋は要所で好投し、大阪制覇、近畿大会4強入りに貢献。50メートル走6秒3。遠投120メートル。174センチ、78キロ。右投げ右打ち。

