夏の高校野球地方大会は、終盤戦に入った。連日各地で代表校が決まる中で、担当記者たちが精力的な取材を行っている。アマチュア野球特集では、大会中に書ききれなかった話を紹介。取材した記者が印象に残ったエピソードとは-。

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「草むしり専門部員もいるんですよ」と話してくれたのは、白井(千葉)の宇原翔太捕手(3年)だ。校舎から自転車で10分ほどの距離に、両翼91メートル、中堅113メートルの立派な専用グラウンドを持つ。だが部員は今年1年生が入るまで10人ほど。整備が全く追いつかなかった。

昨年、山口徹監督(42)が着任した頃は、「もう草が茂りすぎて周囲の様子がわからなかった」ほどだった。見かねた監督自ら外野フェンスを覆い隠していた草を除去することから始めた。そして内野の土をすべて入れ替え、排水を整備し、丘のようになっていたファウルゾーンをならし…と劇的大改造。グラウンドは見違えるほどになった。

最大の問題だった周囲の雑草すら活用した。グラウンド横の低い草は刈り取ってアップスペースを用意。フェンス奥の高い草原は一部を刈り取って1周180メートルのトラックを作った。「本当は全部刈りかったんですけどね」と苦肉の策だったが、練習後続々と選手が走り込みに向かっていく。

現在も練習後に部員や指導陣がメンテナンス。部員不足対策もかねて募集した先述の「草むしり専門部員」の活躍もあって、きれいに保たれている。就任2年目の山口監督に苦労したことを尋ねた。「一番苦労したこと? グラウンド整備ですよ笑」。【服部航大】

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