健大高崎OBで24年センバツ優勝投手のオリックス佐藤龍月投手(19)が日刊スポーツに手記を寄せ、準優勝した母校ナインの頑張りをたたえた。決勝戦の応援にもスタンドへ駆けつけ、後輩たちの勇志を目に焼き付けた。
後輩たちの戦いは群馬大会から時間の許す限り追っていましたし、準々決勝の有明戦は甲子園で見ていました。アルプスから健大史上初の夏ベスト4進出を後輩たちや保護者の方々と一緒に喜んでいました。準優勝とはなりましたが、うれしさと同時に誇らしい気持ちでいっぱいです。
センバツ優勝を経験した僕らから見ても、夏の過酷さは別格です。今大会は決勝戦を含めて夏6試合を戦ってきましたが、センバツ10試合分の価値があると感じます。僕らの代は(石垣)元気を筆頭に「個」が強かったけど、最後の夏は初戦の京都国際戦(●3ー6)で負けて思うような結果が出ませんでした。
今年は突出した選手がいない分、チームが一丸となって戦っている姿が印象的でした。去年の秋の群馬大会で負ける厳しい船出から、キャプテンの(石田)雄星を中心にまとまりのチームに仕上がっていました。雄星が夏前に怪我した時には、副キャプテンの大岩や(石田)翔大がリーダーシップを見せたと聞いています。苦しい経験を全員で乗り越え、チーム力が勝ち上がってきたと感じています。「谷間の世代」なんて言われながらも、難しい試合を勝ち切る力は本当にすごいです。
もともと一個下の代は『ピッチャーがいない』と言われていて、継投でつなぐしかない状態でした。(佐藤)麻恩や翔大のように、野手をやりながら投げられる選手が出てきたのは大きかったですね。
翔大とは今でも仲がよくて連絡を取り合うんですが、まさかこの春からピッチャーを始めて147キロを出すなんてビックリしました。「健大のクリーンアップを打って、すごい球を投げるんだから、笑顔で胸を張っていけ」といつも激励していたし、決勝前にも「泣いても笑ってもラストだから全力で楽しめ」と連絡しました。全国の高校野球ファンが注目する決勝の舞台で自信を持ってプレーする翔大の姿は本当にうれしかったです。みんながこんなに頑張っているんだから本当に大きな刺激ですよ。僕も負けていられないです。(オリックス投手)

