16日付の韓国紙、中央日報は、福島第1原発事故の影響で野球部員が足りなくなった福島県の3高校が結成し、14日の全国高校野球選手権大会福島大会で敗退した「相双連合」について「甲子園の土を踏めなかったが、フクシマの希望を見た」と奮闘ぶりを称賛した。

 同紙は2面の約3分の1と3面の一部を割き、記事とともに、1回戦で7回コールド負けして涙を拭う選手らの写真を大きく掲載。相双連合結成に至った経緯や、選手らが別々の学校に通っているため、全体練習を週末しかできなかったことなど、苦労して大会出場にこぎ着けた様子を詳しく紹介した。

 さらに「(選手や監督の)野球への情熱と、苦難を克服しなければならないという固い心は1つだった」とし、試合後の涙は「状況がどんなに困難でも決して諦めず、最後まで最善を尽くしたという自負心」の表れだとたたえた。