<高校野球東東京大会:関東一7-0二松学舎大付(8回コールド)>◇29日◇準決勝

 関東一が二松学舎大付を下し、2年連続の決勝進出を決めた。4回まで互いに0点と、譲らない展開を主砲の一振りが一気に変えた。0-0の5回2死満塁で、4番の小野寺颯人(3年)は「1球ずつ集中していきなさい」と米沢貴光監督(35)にかけられた言葉を思い出した。2ボールからの3球目の直球を振り抜くと、白球は左翼スタンドに消えた。

 その後も各イニングで1点ずつ加点し、終わってみれば7-0で8回コールド勝ち。決勝の帝京戦に向け、米沢監督は「なんとか倒したいと思い練習を積み重ねてきた。相手の胸を借りるつもりで戦いたい」と話した。