<全国高校野球選手権:作新学院7-6智弁学園>◇18日◇準々決勝

 智弁学園(奈良)が作新学院(栃木)に逆転負けし、16年ぶりの4強を逃した。

 「魔」の9回だった。4回から登板し、5イニングを1安打無失点に抑えていたエース青山大紀投手(2年)が3連打で同点に追いつかれると、犠飛で勝ち越しを許した。青山は「自分が先を見てしまった。『これに勝ったら(準決勝で知り合いの多い)光星学院とやれるな』と。スキを見せたら一気に流れが変わる。甲子園はそんな場所だということが分かりました」と話した。

 3回戦では横浜相手に同じ9回に8点を奪い逆転勝ち。甲子園の「魔物」は今度は智弁学園に襲いかかった。