<全国高校野球選手権:三重4-2大垣日大>◇18日◇2回戦

 大垣日大が、反撃も及ばずに3回戦進出を逃した。

 30度目の甲子園となった名将阪口慶三監督(70)は右腕滝野を先発として起用。しかし味方の失策もあって初回に3失点。2回までに4点のビハインドを背負った。

 藤代(茨城)との初戦は、大会史上最大タイの8点差をひっくり返して勝利している。3回には3番内藤の適時二塁打と、相手の捕逸で2点差に詰め寄り、逆転のムードが漂った。しかし4回以降は相手の好守もあって無得点に終わった。

 阪口監督は「ものすごく悔しい。うちの打線のスイングなら攻略できると思ったが、緩急をつけられた。相手投手のピッチングが上手だった。いい当たりもあったが、三重は(守備を)よく鍛えている」。

 大興奮の8点差逆転に続く勝利は手にできなかった。それでも「皆、楽しんで野球をやってくれた。阪口野球の免許皆伝だ。やるだけやった。笑顔で帰ればいい。甲子園は泣くところじゃない。勝っても負けても。夢の場所に来て、泣くことはない」と口にした。