<高校野球福島大会>◇13日◇開会式

 福島第1原発事故の影響が残る福島大会の開会式が13日、郡山市の開成山球場で行われた。震災余波で部員不足に陥り結成された相双連合は、参加87チームの中で最も大きな拍手を受けながら入場行進した。この日は午前6時28分から、大会役員が本塁上など球場内5カ所で放射線量を計測した。文科省が出す屋外活動制限の基準値で、今大会の試合中止基準でもある3・8マイクロシーベルトを超えた場所はなかった。

 開会式も、例年は場内を1周する入場行進を、外野から前進するだけに変更。10分弱の時間短縮、放射線を含む土ぼこりの飛散を減らした。学法福島の塩瀬龍主将(3年)は「まだまだ福島の困難は続きますが、特別な夏を日本一熱い夏にします」と宣誓した。