<高校野球青森大会:光星学院8-1大湊>◇19日◇3回戦

 光星学院が「沢」で「ケリ」をつけた。大湊戦の7回裏7-1とし、なおも1死満塁から1番沢辰寿(さわ・たつとし)外野手(3年)が右前打を放ち、サヨナラコールド決着を演出した。

 なでしこジャパンの沢穂希と親類でも何でもない。だが中学時代から「親類?」とよく聞かれた。特に女子W杯が始まってからはナインの間でも「沢」ネタで盛り上がった。前日18日の朝、優勝を決めた瞬間は、青森市内の宿舎でテレビ観戦。この日は全員で朝食の時、仲井宗基監督(45)に「なでしこの沢はすごい。沢、お前も頑張れよ!」と激励された。

 沢は16日の初戦(2回戦)五戸戦では4打席で1安打2四球3得点。サッカーなら「ハットトリック」だった。この日は5打席で2安打と敵失で出塁し、1打点1得点。6回裏には二塁からシングルで生還し、巧打俊足の1番打者として仕事をした。

 沢は「沢穂希さんに勇気をもらった。自分も最後まで頑張らないとと思った」と、まずは青森大会の得点王と大会MVPを目指す。センバツで1勝を挙げ、春夏連続を目指すチームは、2試合連続コールド勝ちで順調に4回戦進出を決めた。【北村宏平】