<高校野球福井大会:福井商8-1福井工大福井>◇29日◇決勝

 福井商が福井工大福井に圧勝して、2年連続21度目の甲子園切符を手にした。40年あまりチームを率いてきた北野尚文監督(65)が昨年度で退任したが、米丸友樹監督(33)の下、2連覇を達成した。1回、四死球をからめたチャンスで先制。わずか1安打で2点を挙げる「そつのなさ」を見せると、中盤に4点を追加するなど、終始試合を優位に進めた。米丸監督は「今まで見た中で、ベスト」と大舞台での力投を称賛。この春まで指揮を執り、春夏通算36度の甲子園を経験してきた偉大な前任者の伝統を引き継ぐ。

 ◆福井商

 1908年(明41)創立の県立校。生徒数は861人(男子272人)。野球部は22年(大11)創部、部員数は72人。甲子園出場は春17度、夏21度目。OBに広島斉藤悠葵、天谷宗一郎ら。所在地は福井市乾徳4の8の19。中池由岐夫校長。

 ◆Vへの足跡◆2回戦7-0高志準々決勝9-2鯖江準決勝6-5敦賀気比決勝8-1福井工大福井