<高校野球高知大会:明徳義塾2-1高知>◇24日◇決勝◇高知県営春野野球場

 明徳義塾が延長戦で高知にサヨナラ勝ちし、3年連続14度目となる甲子園出場を決めた。1回に1点を先制されたものの、5回に9番逸崎(いつざき)友誠内野手(2年)の適時打で同点に追いついた。1-1のまま延長戦に突入。延長12回1死二塁で、再び逸崎が打席に立った。「打った瞬間に決まったと思った」。勝負強い2年生が左中間へのサヨナラ打を放ち、劇的な勝利を飾った。

 強打を誇る高知の4番打者・法兼(のりかね)駿内野手(3年)を徹底的にマークした。6打席中5打席を四球で歩かせた作戦が功を奏した。馬淵史郎監督(56)は「5回に追いついて流れがうちに来た。耐えて勝った、値打ちのある試合」と手応えを口にした。

 ◆明徳義塾

 1973年(昭48)に中学、76年に高校が創設された中高一貫の私立校。高校の生徒数は634人(女子183人)。野球部は76年創部で部員数は95人。夏は3年連続14回目。春は13度の出場。02年夏に初の全国制覇。主なOBはオリックス伊藤光、女子プロゴルフ横峯さくら。所在地は須崎市浦ノ内下中山160。吉田圭一校長。◆Vへの足跡◆2回戦4-3宿毛3回戦10-0高知農準々決勝7-2高知追手前準決勝5-1高知商決勝2-1高知