<全国高校野球選手権:桐光学園7-5常総学院>◇16日◇2回戦

 桐光学園(神奈川)の松井裕樹投手(2年)が、またも大記録を打ち立てた。2回戦で強打の常総学院(茨城)を相手に毎回の19三振を奪い、5失点ながらも完投勝利。10者連続含む22奪三振の大会新記録を樹立した1回戦(対今治西)と合わせ、2戦合計で41個の三振を奪った。板東英二(徳島商)の2戦40個を抜き、これまた大会最多を更新。勝ち進めば、板東の持つ83個(6試合)の大会通算記録にも手が届く勢いだ。

 ◆元中日の板東英二氏コメント

 僕が(大会)記録をつくって50年以上たちましたからね、ぜひ、抜いて欲しいですね。僕の時、初戦の秋田商で17個ぐらい三振を取って、次も魚津(富山)やった。当時、北国は冬の間は雪でほとんど練習できないハンディがありましたから。さらに高校野球史上初のナイター試合もやった。打者の目が慣れていないから、たくさん三振が取れた。そういった条件も重なって僕は記録がつくれた。でも、松井君は違う。決勝まで行けば記録更新の可能性は十分。野球人気が低迷している今、松井君に一石を投じてもらいたい。