<高校野球山梨大会:甲府工10-0白根>◇9日◇2回戦◇山日YBS

 ソフトボールパワーで豪快に飛ばした。甲府工(山梨)の4番、佐野亜諭(あさと)外野手(3年)が2打席連続2ランで4打点の大暴れ。高校通算28本塁打とし「大会中に打ちたい」と話す通算30本も目の前だ。

 国体で優勝経験を持つ父繁樹さん(45)の影響で、小学時代はソフトボールをやっていた。佐野自身も関東大会に出場したこともあるが、兄を追って中学から野球を始めた。「2つ上の兄に負けたくなかったんだと思います」(繁樹さん)。野球でも中3で県の選抜チームで4番を打つまでに成長したが、繁樹さんは「大きいソフトボールを遠くに飛ばすためにしっかり当てるとか、投手との距離が近かったから速いボールにも反応できているんだと思います」と見ている。

 春の県大会、巨摩戦で記録して以来の1試合2本塁打。県記録の3本塁打に期待がかかる。佐野は「狙うと力むので」と自然体で臨むつもりだが、山梨の夏空に描く豪快なアーチが期待される。【岡崎悠利】