<高校野球山梨大会:日本航空9-1山梨学院大付>◇19日◇準決勝◇山日YBS

 春の関東王者が準決勝で姿を消した。山梨学院大付が日本航空にまさかの7回コールド負け。先発した左腕の山口大輔投手(3年)が3回を7安打5失点の乱調。4回から登板した右腕の上原進投手(3年)も5安打4失点と点差を広げられた。山口は「自分が向こうに流れを与えてしまった。焦ってしまい、制球が定まらなくなった」と涙が止まらなかった。

 3戦連続で、計6本塁打を量産してきた強力打線も不発。8安打で1得点に終わり、吉田洸二監督(45)は「1発が出ず、流れをつくれなかった。しょうがない。甲子園に縁がなかったということ」と淡々。バッテリーがいないところから新チームがスタートし、今春は20年ぶりにセンバツ出場。春の関東大会Vと調子を上げていたチームの幕切れとしては、あまりに寂しいものとなった。【鈴木みどり】