<高校野球西東京大会>◇10日◇2回戦

 選手12人で挑んだ五商が優位に試合を進めたが、4回にエラーから逆転を許し、1-4で穎明館に敗れた。ただ、試合後の選手の顔は晴れ晴れとしていた。3回表に橋本拓外野手(2年)の左前打で先制し、再三のピンチを左腕・小林節投手(3年)の粘りの投球でしのいだ。安打数は穎明館の5に対し、6安打を放った。3安打の小野塚和希外野手(3年)は「みんな力を出し切ったので良かった」と笑顔を見せた。昨夏は観戦していた同校の生徒が熱中症のため、病院に運ばれる出来事があった。錦織裕之監督(56)は「選手はよくやった。勝たせてやりたかった。今年もスタンドのみんなが一生懸命応援してくれた。なんとしても勝ちたかったです」と目に涙を浮かべながら話した。