<高校野球神奈川大会>◇19日◇3回戦

 第1シードの桐光学園が、平塚湘風を5-1で破り、3回戦を突破した。2年生左腕の久保田佳投手が、2回戦の大原戦(17日)に続いて先発。キレのあるカーブを軸に緩急を付けながら、6回を6安打、1失点に抑えた。「実は打つ方が自信あります」という言葉通り、5回には自ら右越え二塁打を放ち、1打点をマーク。投打にわたって活躍した。

 その打撃力は、野呂雅之監督(49)も目を見張る。6回で降板させた後も、一塁の守備に就かせた。「久保田は豪快というより、うまくバットを振る。(疲れを考えると)野手では使わない方がいいんだけれど、そうも言っていられない」と説明した。

 8回からはエース森大樹投手(3年)が、3番手として今夏初登板。2回をパーフェクトに抑えた。決勝までは7試合という長い道のりで、今後は森の先発機会が多くなるとみられる。それだけに久保田は「3回戦までは僕と沼田さん(晟也投手、3年)でしっかり支えたかった」と、役目を果たしてうれしそうだった。