<高校野球西東京大会>◇17日◇4回戦

 早実が実践学園に5-3で辛うじて4回戦を突破した。9回を迎えて2点差。攻撃前の円陣で土屋遼太主将(3年)から「お前らの実力はこの程度か」とゲキが飛び、先頭の八木健太郎投手(1年)が左前安で出塁した。1死満塁と好機が広がり、3番安田権守外野手(2年)が走者一掃の二塁打で逆転に成功した。安田は「打った瞬間、抜けるのがわかった」と白い歯を見せた。昨夏コールド勝ちした相手。先発内田聖人投手(2年)が3回途中2失点で降板。鈴木健介(3年)も追加点を奪われ7回途中からは八木を投入する予定外の展開だった。和泉実監督(48)は「夏は必ず苦しい試合がある。今は八木がチームを引っ張っているね」とホッとした表情を浮かべた。