<高校野球岐阜大会>◇18日◇2回戦

 岐阜大会で春5度、夏5度の甲子園出場を誇る名門、中京が2回戦で姿を消した。美濃加茂の投手リレーの前に散発7安打。6回、安江嘉純投手(3年)のタイムリーによる1点だけに抑え込まれ、1-2で敗れた。

 3月に部員の喫煙による不祥事で5月31日まで対外試合禁止処分を受けた。投打の主力だった6人が“退部”となり大幅な戦力ダウンとなり臨んだ今大会。1回戦は7回コールド勝ちで波に乗るかと思われたが、まさかの惜敗となった。

 5月に就任したばかりの柴田秀仁監督(33)は「実戦を積みながら大会中に成長していきたかったのですが、負けたのは私の責任です。残った選手たち、特に3年生は、本当にここまで頑張ったと思います」と目にうっすら涙を浮かべた。

 プロ注目の大型左腕、加藤智弘投手(3年)は故障明けの配慮もあり、登板機会がなかった。同監督は「次の試合からいかせるつもりだった。将来のある選手なので、今回のことを糧に大きく成長してほしい」と話した。