MLBが米国内のテレビ等で流しているポストシーズンのCMが話題になっている。ドジャース大谷翔平投手(30)とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)の試合中のハイライト映像が交互に流れる約30秒間のCMで、2人以外は誰も出てこない。ファンの間では「MLBはワールドシリーズでこの球界きっての2大スターが対決することを望んでいるのは明白」とささやかれ、10月10日付のニューヨーク・ポスト電子版も「大リーグ機構はワールドシリーズでドジャース-ヤンキースを熱望している」と指摘していた。スポーツ・イラストレイテッの名物記者トム・バーデュッチ氏も「この2球団のワールドシリーズになれば、球界にとって最高。ロスとニューヨーク、オオタニとジャッジ、西と東がぶつかり合い、2つの帝国、2つの文化の激突になる」と書いていた。
レギュラーシーズンの終盤、米メディアやファンの間では「オオタニとジャッジ、今季すごかったのはどっち?」や「どちらがより偉大か?」という話題で盛り上がっていた。大谷は前人未到の「50本塁打、50盗塁」を達成し、2年連続本塁打王となる54本塁打、リーグ最多の130打点でナ・リーグ2冠を達成。DHで史上初のMVPは間違いないといわれている。一方のジャッジも今季58本塁打、144打点で2冠に輝き、MVP選出が確実視されている。
「今季すごかったのはどっち」については、すでにシーズン後の各賞発表が始まっており、ジャッジが米専門誌ベースボール・アメリカとベースボール・ダイジェストの年間最優秀選手に選ばれている。MLBネットワークのジョン・モロシ記者は「2人ともオールラウンドに突出したシーズンを送った。ジャッジは外野守備でほぼ毎試合9イニング出場しているため、優劣の差をつけるとしたら守備の部分。ただ50-50はとてつもない記録だし、どっちを選んだとしても間違いではない」と指摘している。
一方「どちらが偉大か」については米国SNSなどで「ジャッジはとてつもない選手だが、オオタニは別次元」「ジャッジは大好きだけどオオタニは歴代最高選手だと思う」と大谷を挙げるファンの声が多い。
さてこのスーパースター2人の頂上決戦が実現するのか否か。もしドジャースとヤンキースがワールドシリーズで対戦すれば1981年以来、43年ぶり。ワールドシリーズでその年のMVP2人が対戦するとすれば、2012年のバスター・ポージー(ジャイアンツ)とミゲル・カブレラ(タイガース)以来で、ア、ナ各リーグが15チームずつになった2013年以降は1度もないため、実現すればまさにドリームマッチだ。【水次祥子】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「水次祥子のMLBなう」)




