エンゼルス大谷翔平投手(27)が打者としてパドレス・ダルビッシュ有投手(35)と初対決する可能性が高まっている。8日(同9日午前9時10分開始)の試合にエンゼルスがブルペンデーで臨むため、早いイニングから代打機会が生まれることになったため。日本ハム時代に同じ背番号11を背負った者同士。期待される初対決へ7日は代打内野安打で弾みをつけた。

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さぁ、初対決なるか。ダルVS打者大谷。DHが使えないナ・リーグ本拠地での交流戦で、大谷はベンチ待機となる見込みだが、対決が実現すればメジャーでもトップレベルの両者の激突となる。日本ハムの先輩ダルビッシュは12年からメジャーに挑戦し、13年にプロ入りした大谷が背番号11を継承。ともに海を渡り、レベルアップした新旧エースの対決が注目される。

パドレス2連戦を前に、「一番好きな投手だった」と子どもの頃から憧れていたことを明かした大谷。1戦目の試合前、中堅フェンス際で投手調整を終え、一塁側ベンチ前でマドン監督と話し込んでいたダルビッシュの元へと向かった。帽子を取り、笑顔で握手。ボールの握りや軌道など、ともにジェスチャーを交えながら7~8分間、談笑した。写真撮影では肩を組み、満面の笑みを見せた。

両者を知るマドン監督は、試合前の交流に「立ちながら2人を見て話していたが、彼らは日本とアメリカの野球において、非常に高いレベル。これほど、選手としても人としても優れた2人とともに戦う機会はそう多くない」と目を細めた。初対決の実現には、ダルビッシュの登板中に大谷が代打で出場することが条件。くしくも、エ軍はリリーフ陣の継投で臨むため、序盤で「代打大谷」の可能性は十分にある。

1戦目、大谷は8回に代打起用され、二塁内野安打を放った。打席に入る際には敵地にもかかわらず、大歓声が響いた。注目の2戦目。ダルVS大谷で、ペトコパークをさらに盛り上げる。