エンゼルス大谷翔平投手(28)が「3番DH」で出場し、2-2の5回2死一塁、第3打席で決勝の29号2ランを放った。カウント1-2からの4球目、右腕モンタスのスプリットに体勢を崩されながらも右翼スタンドへ運んだ。

打球速度102・7マイル(約165キロ)、角度28度、飛距離は398フィート(約121メートル)だった。

1回1死の第1打席は、フルカウントからのスプリットにタイミングを外され、二塁ベース寄りに守備位置を変えていた遊撃手の正面へのゴロとなった。

第2打席は3回1死一塁、カウント1-2から再びスプリットを空振りし、三振で凡退。第3打席でも4球連続スプリットを続けられたが、食らいついて本塁打とした。

モンタスは今夏のトレードでヤンキースに移籍。アスレチックス時代に同投手と対戦を繰り返した大谷は、試合前の時点で通算打率4割2分9厘、3本塁打、9打点と好相性だった。

また、この日は今季49本塁打を放っているヤンキース・ジャッジと大谷のMVP争いも注目され、白のユニホームを着たヤンキースファンが多く訪れた。

ジャッジは第2打席から2打席連続で敬遠され、ブーイングが飛んだ。大谷は勝ち越しの2ランを放ち、「MVP! MVP!」とファンから歓声を浴びた。するとジャッジも負けじと8回に50号ソロを放ち、4万4537人でチケット完売となったスタジアムを沸かせた。

大谷は第4打席で一塁への内野安打をマークし、この日は4打数2安打2打点。チームは1点差で逃げ切り、4連勝を飾った。