【アナハイム(米カリフォルニア州)19日(日本時間20日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(28)がロイヤルズ打線を翻弄(ほんろう)した。立ち上がりからリズムよく投球し、今季最多の11奪三振をマークした。

最速は100・2マイル(約161・3キロ)。最も遅いカーブが68・1マイル(約109・6キロ)で球速差は最大32・1マイル(約51・7キロ)。試合途中で緩急を取り入れた配球の柔軟性が際立った。<1>配球<2>体調管理<3>野球IQ、の3点から好投の要因を分析する。

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<3>野球IQ 瞬時の判断が、狙い通りの結果につながった。3回無死一塁、大谷は目の前にきたロペスのゴロにグラブを差し出したが、すぐに引っ込めた。遊撃手ネトーに捕球を任せ、併殺打を完成させた。メジャーデビューしたばかりの新人だが、守備に安定感がある。試合後、「送球も素晴らしいですし、グローブを引いたのも、信頼の証しなので。とってくれると思って」と話した。

ロペスは俊足の左打者。大谷が自分で捕球し、投手→二塁→一塁と時間をかけるよりも、遊撃手ネトーが二塁ベースを踏んで一塁へ投げる方が併殺の可能性が高いと判断した。ネビン監督は「彼は最も賢い選手の1人で、私が見てきた中でも最も知的で、勘の優れた野球選手」とたたえた。

身体能力は言うまでもなく、野球IQが高いことが長所でもある大谷。「シンプルに、先制点をやらない、バッティングでは先制点をとることが一番、勝つ確率が高くなる。そういう野球をしっかり出来ればいい」。この日は7回まで無失点を続け、6者連続三振で締めた。