タイガース時代にMVPやサイ・ヤング賞に輝き、救援左腕として活躍したウィリー・エルナンデス氏が亡くなったことが分かった。タイガースの広報担当者が21日に明らかにした。69歳だった。

プエルトリコ出身のエルナンデス氏は1977年にカブスでデビュー。フィリーズを経て84年にタイガースに加入すると、80試合に登板し9勝3敗、33回のセーブ機会で32セーブ、防御率1・92という好成績を残し、ア・リーグのサイ・ヤング賞とMVPを受賞した。同年のワールドシリーズでも好投を披露し、チームの優勝に貢献した。

元同僚で殿堂入りを果たしているアラン・トランメル氏は「ウィリー・エルナンデスは最高のチームメートだった。訃報を知り、非常に残念に思う」とコメント。「彼が1984年のワールドシリーズで最後のアウトを取り、マウンドでともに祝ったことは一生の思い出だ。彼は今後もワールドシリーズチャンピオンとして記憶に残り続ける」と語った。

84年から3年連続でオールスターに選出されるなど、タイガースで守護神としての地位を確立したエルナンデス氏。メジャー13年のキャリアで通算70勝63敗、147セーブ、防御率3・38を記録した。(AP)