昨秋の王者・東北福祉大が東北工大に快勝。開幕連勝で勝ち点1を手にした。

 東北福祉大の元エースが輝きを取り戻した。2年前の春にノーヒットノーランを達成し、MVPに輝いた高橋陽平(4年=東陵)が先発して勝ち投手になった。腰を痛めて戦列を離脱していた左腕は、登板も勝利も昨春以来。直球とスライダーのコンビネーションで、6回を2安打無失点に抑えた。「打たせて取る投球が持ち味。それでゲームをつくることを心掛けた」と1勝をかみしめた。

 チームは投手のコマがそろうが、元エースの復調は2季連続優勝へ明るい材料になる。2年前を100とすると「80は戻ってきている」と高橋。山路哲生監督(48)は「もう少し調子が上がることを楽しみにしている」と、さらなる期待をかけた。