楽天が新外国人選手として、今季ブレーブスでプレーしたジェーク・ブリガム投手(27)を獲得することが10日、明らかになった。米フロリダ州出身の190センチを超える長身右腕で、プロ10年目の今季に初めてメジャーを経験。救援12試合で0勝1敗、防御率は8・64だった。ルーキー時代から先発として育成されており、ブルペンの経験は11年から。今季マイナーでは主に先発として10勝4敗、防御率3・46だった。球団は先発、中継ぎ両方での起用を想定して獲得に動いたとみられる。

 ブリガムは150キロ前後の直球に加え、スライダー、チェンジアップ、決め球のシンカーを操る。08年に靱帯(じんたい)を再建するトミー・ジョン手術を受けたが、沈むボールで打たせて取る投球を武器にメジャー昇格を勝ち取った。

 楽天は、既に来季の開幕投手が内定している則本に次ぐ2番手以降の先発が手薄な状態。規定投球回数をクリアしたのは則本1人だけと、シーズンを通じてローテを固定することができなかった。新戦力獲得のため、立花陽三社長(44)自らが米ウインターミーティング会場へ足を運び、獲得交渉を行っていた。

 ◆ジェーク・ブリガム 1988年2月10日、米フロリダ州生まれ。06年ドラフト6巡目(全体178位)でレンジャーズ入り。カブス、パイレーツを経て昨オフにブレーブスとマイナー契約を結び、6月に初昇格。同30日のナショナルズ戦でデビューし、3回を1安打無失点。マイナー3A通算52試合(先発35)で12勝11敗、防御率4・42。最速151キロ。191センチ、95キロ。右投げ右打ち。家族は妻と1女。