2016年プロ野球シーズンが3月25日に開幕します。今年はいったいどんな選手がブレークするのか? 日刊スポーツの担当記者が注目するイチ押し選手を投手編、打者編、外国人選手編とセ、パに分け6回紹介します。

 第4回はセ・リーグ打者編です。



ヤクルト 西浦直亨内野手(24)

 プロ3年目で定位置獲得に猛アピールを続ける。17日までにオープン戦に14試合出場し、打率3割2分5厘と安定した結果を残す。遊撃のポジションは大学の先輩・大引と争うが、真中監督は「(開幕スタメン)候補の1人」と言う。初出場、初打席で本塁打を放ったルーキーイヤーの輝きを取り戻す。【ヤクルト担当 栗田尚樹】

ヤクルト西浦
ヤクルト西浦

巨人 岡本和真内野手(19)

 キャンプで侍ジャパンの小久保監督をうならせた。「人は1年でこんなに成長できるものなのか」。それほど見違えた。天性のインサイドアウトの軌道、柔らかさ。球界OB諸氏を驚かせる武器で長嶋、原らが継承してきた「巨人の三塁手」を実力者の村田と争う。「何とか1軍に残れるように」という謙虚な言葉以上に周囲からの期待は高い。【巨人担当 広重竜太郎】

巨人岡本
巨人岡本

阪神 横田慎太郎外野手(20)

 掛布2軍監督が手塩にかけて育てた秘蔵っ子。将来のトリプルスリーに期待がかかり、金本監督も「3年かかって3割10本にするより5、6年かけて3割40本。そういうつもりで育てる」と誓ったほどの逸材だ。2月の1軍沖縄キャンプから周囲の予想をいい意味で裏切り、実戦で結果を出し続ける。指揮官は「漫画の主人公に出てきそうなタイプだね」とビックリ。早くも高卒3年目でブレークなるか!?【阪神担当 佐井陽介】

阪神横田
阪神横田

広島 田中広輔内野手(26)

 新しい切り込み隊長。広角に打ち分ける打撃に磨きがかかり、持ち合わせるパンチ力で1発も狙うことが出来る。自身も1番打者にやりがいを感じ、盗塁も昨季の6から3倍増の20を目標に掲げている。守備でも「見せ場」と本人が語る三遊間の奥深いところまで守備範囲が広がった。二塁菊池との同学年コンビで走攻守すべてでチームを支える。【広島担当 池本泰尚】

広島田中
広島田中

中日 高橋周平内野手(22)

 背番号3が勝負の5年目を迎える。キャンプの実戦からほとんどの試合で三塁でスタメン出場。ベテラン森野との定位置争いを突き進んでいる。ドラフト1位小笠原慎之介投手(18=東海大相模)とは小学校時代からの幼なじみ。「僕も今年は頑張らないと。一緒に1軍で活躍したい」と力強い。【中日担当 宮崎えり子】

中日高橋
中日高橋

DeNA 筒香嘉智外野手(24)

 絶対的な主砲。4番&主将としてチームの格を担う。オフ期間中はドミニカ共和国のウインターリーグに参加するなど野球漬けの生活を送った。「野球にプラスになることだったらなんでも吸収したい」と異国の地で武者修行。長打のみならず、過去2年連続で打率3割以上をマークしてる。球界屈しの打撃を誇る「ハマの主砲」が打線をけん引する。【DeNA担当 為田聡史】

DeNA筒香
DeNA筒香