ソフトバンクから戦力外となり、阪神入りが濃厚な柳瀬明宏投手(33)が16日、タテジマでの活躍に思いをはせた。福岡・筑後のファーム施設で練習。阪神からオファーを受け、入団を希望していることを明かした。

 「トライアウトがあった(交渉解禁日の)12日に電話を頂きました。まだ野球を続けたい。本当にありがたい話です。阪神でお世話になろうと思っています」

 プロ11年目の今季は1軍登板2試合に終わったが、2軍で32試合に登板し、0勝2敗2セーブ。防御率4・80ながら、制球力が持ち味で、経験豊富な右の中継ぎとして期待される。

 新井、岩田ら同期入団の選手がいることも心強い。「転校生みたいな気持ち。同期の選手たちに仲良くしてもらって、そこから広げていきたいですね」。甲子園のある兵庫・西宮市生まれで、大学も京都の龍谷大出身。関西にもゆかりがあるだけに、チームにもすんなりとけ込めそうだ。

 目指すはセットアッパーの座だ。セ・リーグではこれまで対戦のない打者との勝負が待っているが「リーグが変わろうが特に気にしない」と力強い。新天地では同じ右のマテオ、安藤らに負けじと、勝利の方程式入りを狙う。【福岡吉央】