金本監督がポイントに挙げたのは、やはり糸井の活躍だった。この日、広島行きの新幹線に乗り込んだ金本監督は打線の開幕戦のキーマンは? と問われて「糸井!」と即答。「彼は足もある。打撃もずっと3割を打っている。守り、肩、すべて期待している」と絶大な信頼を口にした。
広島は嫌な思い出ばかり。昨季の広島戦の対戦成績が7勝18敗。セ・リーグ5球団の中で、もっとも白星を配給してしまった。敵地でも5勝8敗と黒星が先行し、先発ジョンソンにも2年間で通算1勝6敗。この嫌なムードを吹き飛ばすのは、明るいムードをまとった糸井しかいない。
実は開幕戦の通算打率が3割2分4厘という「開幕男」。しかも対広島戦は通算3割4分6厘と打ち込み、マツダスタジアムでは3割5分4厘まで跳ね上がる。「外やし、天然芝やし好き」と好印象。活躍の予感がプンプン漂うが、本人も武者震いが止まらない。
「優勝チームやし、相手にとって不足ないというのはアレですけど。最高のチームと初戦に当たる。僕自身も自分自身に期待している」
この日のフリー打撃では49スイング中、柵越え8本。右翼スタンドの中段に次々と突き刺した。金本阪神2年目はヒーロー糸井で開幕! 指揮官もチームメートも、そして糸井本人も、背番号7のコイ料理を信じて疑わない。【桝井聡】
◆糸井の開幕戦 通算打率3割2分4厘の好成績。全9試合中4試合でマルチ安打を放ち、猛打賞も1度。逆にノーヒットは2試合しかない。日本ハム時代の12年西武戦では初回に先制打を放ち、初の開幕投手を務めた斎藤佑に白星を贈った。オリックス移籍後の14年の日本ハム戦では1点を追う9回、武田久に同点打を浴びせるなど、勝負強さも光る。
▼糸井はパ・リーグ在籍中の交流戦広島戦で、通算打率3割4分6厘と相性のよさを誇ってきた。対セ球団では、中日戦3割8分9厘に次ぎ2位。とりわけマツダスタジアムでは3割5分4厘(48打数17安打)と、他球場での3割3分9厘からアップする。




