ムネリン日本球界復帰初安打だ。6年ぶりに古巣復帰したソフトバンク川崎宗則内野手(35)が1軍昇格した28日、オリックス戦(京セラドーム大阪)に1番二塁でスタメン出場し、7回の第4打席で中前安打を放った。

 スタンドには「ムネリン おかえり」のボードを掲げるファンもいた一戦。1回の第1打席は初球を打って一ゴロ。2回の第2打席は2死一、二塁で空振り三振。第3打席は見逃し三振だった。

 だが、1点リードで迎えた4回2死一、二塁のピンチでセンターへ抜けようかというライナーに横っ跳び。こぼれた打球をすぐに二塁に送球する好プレーをみせた。

 試合前練習が始まる前に、京セラドーム大阪で取材に応じた川崎は「本当にうれしく思ってます。また1軍のこの素晴らしい舞台でプレーできるかと思うとワクワクします。支えてくれた皆さんのおかげです。ここからまたいいプレーをしたいと思います」と、笑顔で語っていた。

 6年ぶりの古巣復帰とあって、「新しい選手もたくさんいて、知らない選手とか僕がいる時には若かった選手が球団を背負う立派な選手になっていて、頼もしい限りですね」と声を弾ませ「11年の時には選手会長として皆を引っ張っていたんですが、これからは野手では最年長なので、皆に引っ張ってもらいたいと思います」。チーム内での役割を聞かれると「一番年をとっているので、皆に飯をおごるとかそういうことでしょうね」と、ジョークを交えたムネリン節で笑いを誘った。