育成出身のソフトバンク石川柊太投手(25)が、プロ初先発でプロ初勝利を挙げた。中日を6回6安打2失点に抑えた。「無四球なのがよかった。出来すぎです。でも、自分はできるんだというきっかけになる1勝になった。今まで厳しい道のりだったが、やっとスタートラインに立てました」と声を弾ませた。

 救援登板から中3日での先発で、登板を伝えられたのは2日前だったが、チーム屈指の最速155キロの速球を武器に、先発の穴を埋めた。育成入団選手の初先発初勝利は球団史上初だ。

 13年の育成ドラフト1位でホークスに入団したが、右肩、右肘痛で2年間はリハビリの日々。プロ3年目の昨年7月に支配下登録され、4年目の4月にようやく1軍デビューしたばかり。だが、和田、武田がケガで離脱。寺原、摂津も不調で登録抹消。先発の駒不足で回ってきた千載一遇のチャンスを逃さなかった。