今季初めてDHでスタメン出場した阪神4番福留が3打数無安打、2三振と精彩を欠いた。初回の1打席目は1死二、三塁から四球を選んで好機を広げたが、その後の3打席は凡退。8回の4打席目にはオリックスのルーキー黒木から空振り三振し、22打席ノーヒット。5月31日ロッテ戦の最終打席で右前打を放ってから、6試合連続で快音はなく打率も2割6分4厘まで下降した。

 40歳キャプテンにかかる重圧は大きい。開幕から一貫して4番を任され、攻撃の核としてチームをけん引してきた。前日6日にはチーム事情とはいえ、日本では03年10月9日ヤクルト戦(神宮)以来となる左翼守備にもついた。金本監督は「みんな疲れているだろうから。疲れた中でやるものだから、野球っていうのは」と、奮起に期待。試合後の福留は責任を背負うように厳しい表情のまま球場を後にした。