ヤクルトの負けが止まらない。引き分けを挟んで15年以来の8連敗。いまだ交流戦の勝ち星がなく、今日9日にも自力優勝の可能性が消滅する。

 惨敗だった。今季最悪の20被安打15失点、打線も6安打で無得点。投打が崩壊し、真中監督は「(打線がつながらないのは)少しどころじゃない。全くですね。今日の中田は打たないと。スタンドのファン、福岡のファンにいいところが見せられず大変申し訳ない」とうなだれた。

 打線の不振が深刻だ。バレンティンがこの日、右足痛のため登録を抹消。起爆剤として昇格させた新外国人のグリーンは3試合で無安打8三振、頼みの山田も3試合でわずか1安打と苦しむ。杉村チーフ打撃コーチは「言うことがない。レギュラーが4人いなくなって苦しい。若手に頑張ってもらわないと」と話す。畠山、川端を負傷で欠き、大引もこの日は欠場。戦力がそろわない。

 ミスも目立つ。3回には連敗脱出を託したルーキー左腕中尾の足を引っ張る2失策。傷口を広げた。三木ヘッドコーチは「強い相手にミスをしていたら勝てない。切り替えるじゃなく反省しないと。しょうがないで済ませている場合じゃない」と自戒を求めた。打てず、守れず、抑えられず。燕も泥沼に沈んでいる。【島根純】