日本ハムは29日、新球場建設構想に関して、日本ハム本社とともにイメージ図を発表した。

 コンセプトは「“北海道のシンボル”となる空間を創造する」。食とスポーツを有機的に融合させることで健康を育み、道民や市民、ファンが愛着を持てる施設を目指し、今後も引き続き実現へ向けた鋭意検討を進める。

 札幌市内の球団事務所で新球場建設構想の進捗(しんちょく)状況を説明を行った球団の前沢賢事業統轄本部長は「ここにしかない場所を我々はぜひ、北海道に作りたいと思っておりますので、そういった意味でいいますと、オンリーワンなのかナンバーワンなのかは別としまして、道民の皆様に誇ってもらえるような施設にしていきたいと思っています」と話した。

 イメージ図には選手のパフォーマンスが最大限に生かされる新球場を核に周辺にはショッピングモールや試合観戦ができるオープンカフェなど、また選手用のロッカーやミーティング室なども描かれている。現時点では具体的に決まっているものはないが、今後はファンと何らかの形でコミュニケーションを図って意見を集約、参考にしながら、国際競争力を有するライブ・エンターテイメントタウンとして「“アジアNO・1”のボールパーク」の建設を目指すという。

 球団は昨年12月19日に日本ハム本社と協働した新球場建設構想に関する「タスクフォース(特別任務部門)」を設置。実現へ向けて多角的に調査、検討を続けてきた。また北広島市や札幌市が新球場建設候補地を球団に提案し、双方と実務者協議を重ねている。