首位打者に返り咲いた。西武秋山翔吾外野手(29)が4打数3安打4打点の固め打ちで、打率を3割2分2厘に伸ばした。2戦連続&今季11度目の猛打賞で、3戦連続2ケタ安打の打線をけん引。チームを今季5度目の同一カード3連勝に導いた。6月下旬からの不振を脱し、ヒットマンが再び波に乗ってきた。

 秋山は感謝の言葉を繰り返した。1点を追う3回1死一、二塁。フルカウントからチェンジアップを振り切った。右翼フェンス直撃の2点二塁打。「ベンチワークに助けてもらった。(ランエンドヒットで走者が)走っていたので併殺はない。いい引っかかりが出たと思う」とうなずいた。

 6回1死二、三塁での2点適時打は、金子侑が二盗を決めた直後。詰まりながらも前進守備の内野を越した一打に「金子が走って(相手の)前進をつくってくれたから、ああいうヒットが出た。中途半端にいかず、詰まっても内野の後ろまで持っていく、と思っていた」。スライダーを迷いなく振り抜けたから、打球は中前に弾んだ。