ヤクルトが47年ぶりに11連敗を喫した。白星が遠い。先発原樹が6回2失点と試合を作るも、9回に坂口のソロで1点を返すのがやっと。1-2の敗戦に力の差がにじんだ。散発5安打の打線に真中満監督(46)は「ピッチャーの責任じゃない。野手がカバーしていかないと」と嘆いた。

 策がはまらなかった。7回、1死二、三塁の好機をつくりDeNA先発の今永をマウンドから降ろした。そこから投手加賀に対して飯原-大松、投手田中健に対して武内-西田と「代打の代打」を2者連続で実行。投手の左右の違いで4枚の手札を切ったが得点に結びつかなかった。真中監督は「8、9回には向こうには良い投手がいる。早めに勝負と思った」と仕掛けたが、結果が出なかった。

 もがいている。2点差を追う終盤にヒットエンドランを仕掛けるなど積極的に1点を奪おうと策を立てるが、裏目に出る。三木ヘッドコーチは「結果論になってしまうが、なかなかつながらない。思い切った起用とか、思い切った作戦を監督と話して、やらないと」と、変わるきっかけを作らないといけないと話す。

 7月は未勝利。真中監督は「1つずつやるしかない。明日がベストの試合をできるようにやるしかない」と前を向いた。借金は25。チーム一丸で泥沼から抜け出す。【島根純】