阪神藤浪晋太郎投手(23)が17日の広島戦(京セラドーム大阪)で先発復帰する可能性が浮上した。2軍調整中で、10日のウエスタン・広島戦に先発予定。昇格をかけた最終テストの意味合いがある。金本監督がこの日「(10日の)内容が良ければ、昇格を考えるか」と問われ、答えた。「そうやな。ローテーションがね…。能見も休ませたいけど、休ませられない。岩貞もちょっと、うーんだし」。昇格を視野に入れていることを初めて認めた。

 藤浪は5月26日のDeNA戦を最後に2軍に降格。以後、先発ローテーションは藤浪不在でやりくりしてきた。しかし9勝を挙げた秋山が右太ももの張りを訴え、軽症ではあるが出場選手登録を抹消した。ベテラン能見にも疲労の蓄積が不安視される。岩貞、青柳はまだ首脳陣の信頼を勝ち取っていない。「一寸先は闇になっている。投げてみないと分からない。藤浪がおったら楽やけどな」と同監督は苦笑まじりに話し、右腕の復調を待望した。

 金本監督は右脇腹筋挫傷で戦列を離れている糸井についても言及。復帰メドをロード明けの「8月末」と明かした。主力2人が戻ってくるまで、総力戦で広島を追いかける決意だ。