「二刀流」が加速しはじめた。日本ハム大谷が、1回1死三塁の好機に右中間を破る先制適時二塁打を放つなど、3安打2打点と約2カ月ぶりの連勝に貢献した。「甘い球をしっかり打てた。得点圏に走者がいる状態だったので、プレッシャーがかかる場面で打ててよかったです」。今季4度目の猛打賞を、納得して振り返った。

 左太もも裏肉離れから野手として復帰したのが6月27日。「(打席の)数もこなせているし、(状態が)上がってこないとダメ」。8月は37打数14安打で打率3割7分8厘。実戦不足が解消され、本来の姿を取り戻し始めている。

 投手としても、この日再スタート。今季唯一の登板となった7月12日オリックス戦以来となる、捕手を座らせての本格的な投球練習を再開した。変化球を交えて32球(他に捕手を立たせて20球)。「少しずつよくなってます。ゲームとは違うと思うけど、それなりに力を入れて投げられた」。体の状態に問題がなければ、次回の投球練習では球数を増やし、今月中にも実戦復帰できる可能性もある。