日大三島から15年ドラフト2位で入団したプロ2年目の小沢(こざわ)怜史投手(19)が1軍デビューを飾った。9点リードの9回に登板。メヒア、森に安打を許し、2死一、二塁としたが、最後は木村文を122キロのスライダーで空振り三振に仕留めた。

 「たくさんのお客さんを前にして緊張したが、しっかりと腕を振ることだけを考えて投げた。いい経験ができた。足りないところも分かったので、もっと頑張っていきたい」

 前日23日には2軍阪神戦(鳴尾浜)に登板。同日夜に1軍昇格を告げられ、この日の朝は、緊張から6時にセットした目覚ましよりも早く目が覚めたという。試合後には柳田とともに、硬い表情のままお立ち台にも登場。工藤監督は「まだ緊張してるね」と話し、選手サロンのテレビの前で笑顔でヒーローインタビューを見守った。

 帰り際にはドーム内で迷子になり「ブルペンからもどう出ていいか分からなかった」と、19歳は終始初々しい姿を見せていた。「これからもっと頑張って1軍のマウンドで投げられるようになりたい」と、今後の活躍を誓った。【福岡吉央】