三浦大輔氏(43=日刊スポーツ評論家)が4日、都内で行われたミズノ社の野球ボール回転解析システム「MAQ(マキュー)」のプロトタイプ完成発表会に出席した。

 同システムは専用センサーを内蔵したボールを投げることで回転数や回転軸、速度が計測が可能。「伸びのある直球」や「キレのある変化球」と呼ばれる球質を可視化することで、精度を高めた練習をサポートする。プロ野球界で流行しているレーダー「トラックマン」のように大がかりな装置が必要なく、硬式球と同じ質感の球を投球し、データをスマートフォンで確認ができる。

 試投した三浦氏は直球で116キロ、毎秒30回転、カーブでは76キロ、毎秒29回転を記録。球質の「見える化」を体験した。「大きな機械がいらず、これではかれるのは楽しみ。僕が最初の頃はボールのキレというのは感覚で、はかるものがなかった。キャッチャーの感想を聞いていた。ここ数年で回転数をはかれる物が出てきて、キレ=回転数というのが出てきた。1つの目安が増えたのでは」と練習や見る側もデータを有効に使える要素ができたと喜んだ。

 ミズノ社は18年春の販売を目指して開発を続ける。想定価格は税抜き1万9800円、別売りの充電器は1万5000円の予定だ。