日本ハムがオリックスに延長戦で敗れ、04年の北海道へ本拠地移転後ではワーストタイとなるシーズン78敗目を喫した。初回に2点を先制した打線が2回以降、沈黙した。就任2年目の13年以来の78敗目を喫した栗山監督は「こっちが、もう少しちゃんと攻撃をして、きちっと点が取れない方が問題として考えないといけない」と振り返った。

 対照的だった。オリックスは延長10回、先頭の駿太がセーフティーバントで突破口を開き、決勝点を誘発した。試合序盤から2番安達や8番大城らが同様の構えを見せるなど、点を取るために投手への揺さぶりをかけようとしていた。

 一方で、日本ハム打線は正攻法で立ち向かい、はね返された。2回は先頭の8番清水、9番石井一が連続で見逃し三振。その後も、結果的に何も仕掛けられないまま、立ち直ったオリックス先発松葉から追加点の糸口すらつかめなかった。

 満員の中、オリックス戦は7勝13敗となり、9年ぶりの負け越しが決まった。すでに勝ち越しを決めている6位ロッテ以外の上位4球団に負け越し。来季の巻き返しへつなげる貴重な実戦機会は、16試合残っている。【木下大輔】