早実(西東京)清宮幸太郎内野手(3年)が22日、早実の先輩で尊敬するソフトバンク王貞治会長(77)の通算868本塁打を目標に掲げた。この日、東京・国分寺市の同校で会見を開き、プロ志望届を提出することを表明した。

 ソフトバンク工藤監督が、ドラフトで清宮を指名し、抽選となった場合、くじ引きの大役を王会長に譲る考えを明かした。昨年は5球団競合の田中、一昨年も3球団競合の高橋を「黄金の右手」で2年続けて引き当てているが「期待かけてもらったら困る。じゃあ、会長に引いていただきましょう」と苦笑い。「彼にとって一番いい球団に当たることが何よりだと思う」と話し「彼に憧れる子供も増えるだろうし、野球界が盛り上がるのはありがたいこと」と、清宮のプロ志望を歓迎した。